トタンのペンキ 2012 3 3

竹中平蔵氏は、nikkei BP netで、このように指摘しています。
 昔から「クロヨン(9・6・4)」、あるいは、
「トーゴーサン(10・5・3)」という言葉があるように、
税務署が把握できていない課税所得が存在します。
(税務署が課税所得を把握している割合は、
給与所得者が9割、自営業者が6割、農林水産業者が4割と言われる。
あるいは給与所得者が10割、自営業者が5割、農林水産業者が3割とも言われる)
 また国民年金も、4割が未納の状態です。
さらに言えば、日本年金機構(旧社会保険庁)が把握している法人の数は、
国税庁が把握している法人の数に比べて、80万社少ないと言われています。
そこにも漏れが存在します。
 つまり、ちゃんと税金や社会保険料を徴収していないんです。
いくら増税しても、穴の空いたバケツに水を入れているようなものでしょう。
今の税率、制度のもとで、ちゃんと税金を徴収するのが先ではないでしょうか。
(以上、引用)
 いまどき、トタン葺きの屋根を見かけるのは少なくなりました。
昔は、屋根というと、トタン葺きがよくありました。
 トタンにペンキを塗る時は、
「面倒でも、錆(さび)をよく落としてから塗るように」と言われたものです。
 しかし、つい面倒くさくなって、
錆落しをしないで、ペンキを塗ってしまう輩(連中)もいました。
それが、人間の本性というものでしょう。
 税制も同じでしょうか。
錆を落とさないで、取りやすいところから取る。
これが、人間の習い性というものでしょうか。
 こうしてみると、税制というものにも、
意外にも、人間性というか、人間臭いものが出てくるものです。


























































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